塗料の種類
塗料について
塗料は『溶剤』・『樹脂』・『添加剤』・『顔料』の4つの原料で構成されています。
各原料の役割、特徴は、以下の通り。
塗料の種類が多いのは、上記4つの原料がそれぞれ多種類あり、それらの組み合わせの数だけ塗料の種類があるためです。
塗料の種類について
塗替えを行うにあたって塗料の選択は大変重要な要素を占めています
一口に塗料と言っても、その種類は実に様々です。
塗料を形成する樹脂によっては耐久年数が変わってきますし,塗料自体に色々な機能を持たせた物が多く出回っています。
一缶数千円のものから十万円以上もする塗料まで色々あります。
また、最近では遮熱、断熱機能に優れた塗料も多く開発されています。
ここでは塗料選びに必要な知識をご紹介します。
塗料には大きく分けて 『水性』 『弱溶剤』 『強溶剤』 の3種類あります。
水性 | 希釈に水を用いる塗料であり、臭いも少なく、引火性がないことも特徴です。 塗料メーカーが力を入れ開発をしていて、現在の塗り替え塗料の主流になってます。 |
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弱溶剤 | 塗料シンナー(ペイント薄め液)で希釈する塗料です。水性に比べれば臭いはありますが、水性塗料とならんで、塗料メーカーが力を入れ開発しています。 この塗料は比較的汎用性が高く、密着性が良い材料が多いです。 |
強溶剤 | ラッカーシンナーなど、強い溶解力をもつシンナーで希釈する塗料です。 強力な密着力と耐久性を持ち合わせる、高耐久塗料が多いのですが、塗り替え時に古い塗料を溶かしてしまうことがあります。 またとても強い臭いがあるため、特殊な条件の場所や、特殊な用途の場合にのみに使用される程度になりました。 |
塗料の性能いついて
塗料の性能に大きく影響を与える原料は樹脂です
耐久年数は樹脂の種類によって左右されます。
天然樹脂は耐久性、耐候性が劣るため、屋外に使われる塗料は合成樹脂が主流です。
合成樹脂として代表的なのが、大きく分けて『アクリル』・『ウレタン』・『シリコン』・『フッ素』の4種類です。
(耐久年数は外壁に塗装した場合の、一般的にいわれている耐久年数です。)
ただ、各塗料メーカーからはこの4種類の中でも、多種多様なグレードの外壁塗装用の塗料が発売されています。
たとえば、現在住宅などの塗り替え工事でよく使用されているシリコン樹脂の塗料ですと、カタログ上は同じ“シリコン塗料”でも,石油缶1缶で1万円以下のものから3万円を超えるものまで,実にいろいろな“シリコン塗料”が存在します。
シリコン樹脂が少しでも含まれていると塗料名にシリコンとつき、その含有率の違いで価格・耐久性が違ってきます。
ですので、『シリコン塗料で塗ってもらえるから安心』とゆう考え方だけでは危険です。
見積もりの段階で、どのような塗料でどのような施工をするのか確認し、把握する事が大事です。
塗料名なども聞いておけば、メーカーに問い合わせて、どのような塗料なのかを知る事ができます。
フッ素樹脂ですと、強溶剤の塗料で石油缶10万円する超高級塗料ですが、最近では弱溶剤のフッ素樹脂塗料も発売され、価格も4万円ぐらいのものもあります。
下塗り塗料について
下塗り塗料とは、現在施工してある塗膜やコンクリート等の下地の補強の役割や、上塗り材と下地をくっつける接着剤の様な役割を担っています。
この下塗りを怠ると、仕上りの耐久性に影響が出ると言っても、過言ではないぐらい、非常に重要な塗料です。
一般的によく使われる下塗り材を紹介します。
錆び止め | 鉄部に発生したサビをこれ以上進行させないようにすることです。錆び止めをせずに上塗りだけの塗装ですと錆びの発生がかなり早いです。 |
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シーラー | 下地と上塗り材との密着力の向上をはじめ、吸い込みムラの防止、下地補強などの効果があります。 粘度の低い塗料です。 |
微弾性フィーラー | フィーラーとは「目止め」の意味をもち、塗膜にわずかな弾性機能を持たせることにより、下地のわずかな歪みに追従してくれます。 シーラー同様、下地と上塗り材との密着力があります。 粘土の高いドロっとした塗料です。 |
塗料の性能について
- 『透湿性』
透湿性とは、雨水の侵入は防ぐが、空気の流通はあるという材料で、「防水性と透湿性」を両方持ち合わせた材料と言うことになります。外へ逃がさないと、湿気は溜り建物の内部から痛めることになってしまいます。 最近のおおくの塗料には透湿機能が備わってます。
- 『防藻・防カビ性』
かびや藻類などの微生物に対して強い抵抗性を示し発生を抑え、外壁等を守ります。 これも最近の塗料のおおくには備わってます。
- 『防水性』
下地の微細なひび割れに追従し、雨水などに対して、優れた防水性を発揮します。特にゴム系の塗料は、防水性に優れています。
- 『低汚染性』
低汚染性とは、簡単に言うと「汚れにくい」「汚れが付きにくい」ことです。
最近よく耳にすると思いますが「セラミック」を配合することによって、 大気中の粉塵や排気ガス(汚れ)を寄せ付けず汚れにくくするのです。
- 『弾性』
ひび割れを放置しておくと、外壁の剥げ落ちや漏水の原因になります。弾性塗膜には、下地のひび割れを表面でくい止める柔軟性があります。
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